オオケンの院内感染予防のための清掃システム
私たちは医療・福祉施設側と一体になり、利用者のために清潔な環境を提供することを目的に、オオケンICT(医療環境管理士資格者、医療福祉環境アドバイザー、ホスピタルエンジニアを中心としたチーム)によりCDCガイドラインを基本にした清掃業務オペレーションを体系化しました。また、高い品質を維持し、コストを抑える清掃技術も標準作業化しています。
8つの基本
① CDCガイドライン
Centers for Disease Control(アメリカ疾病防疫センター)
- CDCは、患者すべての湿性生体物質は、感染の可能性があるものとして取り扱う「スタンダードプリコーション」を遵守するよう求めています。
- 清掃の手順については、詳細かつ具体的には明示していませんが、日常的に汚れを除去する清掃を重視することにより、感染防止を実現することを基本としています。
② EPA・ヘルスカナダ登録ケミカル
The Environmental Protection Agency(アメリカ環境保護局)
- CDCの院内感染防止のためのガイドラインに沿って製造され登録認定を受けた製品をEPA登録ケミカルと言います。
- EPAに登録されているケミカルは、薬剤効果と安全性の試験をクリアーした、洗浄力と消毒力が併存しているケミカルで、根拠に基づいたケミカルの使用をします。
③ゾーニング管理
- 病院内の各区域を清浄度によって区分(ゾーニング)し、使用する資器材についても、ゾーニング毎に区別(カラーコントロール)を行い、日常清掃作業のマニュアルに反映させ、病院内における清掃作業が感染予防に基づくマニュアルに即した作業を行い、誰が見ても分かる明確な管理体制を構築します。
④教育・研修
- 標準予防策・感染経路予防策や交差汚染の防止等の感染管理教育、安全教育、個人情報保護教育、接遇教育等、リーダークラス・経験年数・作業内容に分け、アイコス塾での研修を実施します。
- 実技研修が出来る25㎡のトイレ・シャワー付個室の研修室を整備しています。
⑤標準予防策と感染経路別予防策
- 感染制御の基本は「標準予防策」と「感染経路別予防策」です。CDC(米国疾病予防管理センター)が1996年に公開した「病院における隔離予防策のためのガイドライン」の中で、その考えが初めて示され、それが現在のわが国における感染制御の基本的な考え方になっています。
⑥インスペクション
- オオケン独自の体制(オオケンICT)による「医療関連感染防止オーディット」並びにISO9001(品質)に基づく検査や、「清掃の評価判定チェックリスト」による社内検査、ATP(ルミテスター)を使用した定期的な検査によりタイムリーな改善を行います。
- また、医療関連施設において、オオケンの取得する ISO 9001(品質)・14001(環境)・27001の適切な運用を行うとともに、アイコスの基準が守られているか、セルフモニタリングの実施など定期的にチェックします。
⑦職業感染防止
- 医療関連施設従事者には、麻疹、水痘、風疹、ムンプス、HBVの抗体価検査を行うとともに、ワクチン接種の指導や、そのベースラインの 管理を行います。
- インフルエンザワクチン接種や職業感染防止のための教育を徹底しています。
⑧資機材の採用基準
- 交差汚染防止に配慮した資機材を選定し、各医療関連施設で統一しています。
- 患者様や医療従事者が不快に感じることがないよう、使用機材の騒音レベルの基準を決め採用基準としています。
- 床維持剤についても安全に配慮し、摩擦抵抗係数等の採用基準を定め遵守しています。
名称:I-CoSS=アイ・コス ㈱オオケンの登録商標です
新型コロナウィルス感染症に係る施設内消毒対応
新型コロナウイルス感染症による世界中を巻き込んだパンデミック以降、医療機関等を中心としたご依頼にお応えしてきました。当社は新型コロナウイルス(COVID-19)に有効な”紫外線照射機(UVDI‐360)”を保有しており、感染者が発生した場合は、照射機を使用し豊富な経験を活かした消毒作業を実施します。
(株)オオケン アイコス塾で共に学びませんか!
医療環境整備の役割は、患者様が安心して、安全な医療・福祉サービスが受けられる施設環境の創造とその維持です。
(株)オオケンは医療関連施設の環境整備に特化して取り組み、2003年にI-CoSSs(Infection Control Support System Services:アイコス)を商標登録するとともに、2012年には社内研修制度としてアイコス塾を立ち上げました。その中でも責任者・リーダークラスを対象にしたアイコスC研は、2012年8月に第1回を開催、以降毎月1回開催し2024年4月現在で124回を迎えます。
アイコス塾ではその学びを証明する証として、2019年9月に資格認定制度であるアイコス検定(1級、2級、3級)を実施し、現在の合格者は、1級19名、2級21名、3級12名となっています。
このアイコス塾やアイコス検定は当初社内の制度として立ち上げましたが、安心・安全な医療環境整備の維持は、企業の壁を越えて取り組むべき課題であることから、医療関連施設の整備に携わっている社外の方も自由に参加出来るアイコス塾としました。
参加希望される方は、開催場所や時間、参加費等詳しいことは下記までお問い合わせ下さい。
問い合わせ先:株式会社オオケン アイコス塾
担当:山口、鍵本